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第1号(1997年7月)

    
5月6日 希望工程訪問記
6月8日 ガレージセール大成功!?

希望工程訪問記

互人多の仲間と一緒に初めて希望工程のオフィスを訪ねたのは5月6日のこと。
陜西南路30号の住所を頼りに行ってみたら違う看板が…。

「間違えた!」と早合点してタクシーを拾い直し、ウロウロして辿り着いたのがやはりさっきの所…。
よく見てみたら、いろいろな看板の横に「希望工程」というのもちゃんとありました。

出だしからドジを踏んだものの、気を取り直し中へ。
(サイト編集者注:希望工程の2014年1月現在の所在地は進賢路219号です)

最初に出迎えてくださったのは上海訛がある方で、
何度聞いても「400塊銭」が「18塊銭」にしか聞こえず「どうしよう。」と不安を感じていたら、
運良く(?)その方に急用ができ、代わりに現れたのが親日的な高小姐。
とても感じがよく、普通話も上手なのでホッとしました。

20万元で自分たちの名前が入った小学校が一つ建てられること、
400元で1人の子どもが5年間小学校に通えること、
上層部からのお達しで上海は雲南省を重点的に援助していることなどを説明していただきました。

私たちボランティア団体は中国の義務教育を受けられない貧しい子どもたちを援助した旨を伝え、
私たちの活動に対しての支援と協力をお願いして帰りました。

義務教育と言いながら、貧しさのために多くの子供たちが学校に行けない現状。
そして文盲のために一生を貧しく過ごす現実。親も子も、そしてそのまた子も…。
この悪循環を断ち切る武器としての学問(読み書き)を子どもたちに与えたい。
子どもたちは未来の希望であり、教育があれば貧しさから逃れられるかもしれないという希望が持てるから、
できるだけ多くの子どもたちにこの希望を与えたい、助けたい。
援助を求めている子どもの数だけ援助する人が増えたらいいなと思います。

余談ですが、この希望工程弁公室の入っている建物はかつてユダヤ人(?)の私邸で、
外観もさることながら建物の中にもあちこちに立派な彫刻が施され、床・柱・天井など見事なものです。
広い庭にも芝生が青々としていて、ホッとさせられます。
街中にも意外と知られていない空間があるんですね。

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ガレージセール大成功!?

本当にたくさんのご寄付・ご協力ありがとうございました。そして会員の皆さんお疲れ様でした。
6月8日(日)のガレージセールは何しろ初めてのことで、
どれだけの品物が集まるか、買い物に来てくれる人がいるかどうか不安を抱えたままのスタートでした。

しかし実際に準備を始めてみると、品物を預かってくれたお宅には入りきれないほどの品物が集まり、
これも予想に反し多くの中国の方が買い物に来てくれました。

売り上げは18,000元。うち希望工程に8,000元寄付、
残り10,000元は学校建設のために積み立てることにしました。

反省点は多々あるけれど、とりあえず互人多の第一歩。二歩目のアイディアお待ちしています。

サイト編集者注:なお、このガレージセールについては、読売新聞国際アジア版 (1997年6月10日)、
朝日新聞(1997年6月19日)でも紹介されました。

  

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