中国や日本のメディアで紹介された互人多とその活動についてのページです。
(読みやすいように改行位置を編集しています。また、一部漢数字を算用数字にかえてあります)

2006年から2010年

日本婦女志願支援団体"互人多"

インターナショナルフェア 2006年9月

9月22日(金)~24日(日)遵義路100号虹橋上海城(パークソン)広場で
アジア文化交流イベントが行われました。
アジアの歌や伝統文化等が紹介されるなか、互人多の活動がパネル展示されました。
多くの方が足を止め、パネルを熱心にごらんになっていました。

インターナショナルフェア1 インターナショナルフェア2

インターナショナルフェア3 インターナショナルフェア4

互人多(フレンド)

genkimama 上海活動(サークル)紹介 2007年1月

今から10年前、経済的な理由などで学校に行けない中国のこども達を支援しようと、
上海在住日本人主婦5人がボランティアグループを結成しました。名前はフレンド、中国語の発音を当てた
漢字で『互人多』と書きます。

以来、バザー、コンサート、各種文化講座イベントを定期的に開催し、活動の輪を広げています。
収益は主に中国の希望工程を通じて学校補修・建設・教師研修、奨学金給付に用いられ、一部は
抗SARS支援などの緊急支援にも充てられました。すでに、広西壮族自治区と青海省に小学校を建設、
雲南省の学校5校の補修を行っています。

互人多はユニークなイベントを企画・実施しています。
その一つはチャリティコンサート。年に2回行うコンサートは参加型、音楽を使う演目なら
誰でも参加できるというものです。夏のこどもコンサートは日頃のおけいこの成果を発表する場として
定着、毎年たくさんのこども達が参加しています。冬のクリスマスコンサートは主婦が中心となって、
クラシック、ポピュラー、ダンスの他に中国楽器も登場、毎年多彩な演目で盛り上がります。

チャリティバザーも同様に参加型です。毎年恒例の古本市の他に、寄せられた和布を使って
チャリティグッズを作り、販売しています。グッズを作るのもボランティア。主婦たちが 「好きな手芸を
通じて支援ができるのなら」と集まって『互人多手作りの会』も発足、アイデアあふれたグッズが次々と
生まれています。

現地の人々と交流するプログラムもあります。一昨年夏に実施されたスタディツアー。こども達(6歳から
18歳)も参加したこのツアーでは、互人多の支援によって建てられた青海省にある学校を訪問、
日本の歌や遊びを紹介して交流したり、ホームステイをして現地の人々の生活を体験したりしました。
参加したこども達は青海の大自然の中で、日常生活との差に戸惑いながらも、人々の生活を肌で感じ、
多くを学びました。

互人多事務局を運営するスタッフ(現在15人)の多くは上海の日本人駐在員の家族(主婦)です。
したがって、2~3年のサイクルでスタッフも入れ替わります。にもかかわらず10年間活動が
継続できたのは、上海に住む日本人の方々の活動へのご理解・そしてご協力の賜物といえるでしょう。
スタッフの他に、イベント時に協力してくれるサポーターが約20名、メルマガ会員は300人近く、
さらに多くの企業も活動に賛同・協力してくれています。大勢の人々の善意の上に互人多の活動は
成り立っています。

広い中国、支援を必要としているこども達はまだまだたくさんいます。今年は積み立てた収益金20万元に
よっていよいよ3校目の学校建設が実現します。地道に続けてきた活動がまた実を結びます。
互人多は今までの温かい支援に感謝するとともに、今後も肩肘張らない支援・活動の輪を広げていきたいと願っています。

中国貧困地区で教育支援

毎日新聞 全国版 2007年5月23日

中国の貧困地区で暮らす子供たちの教育を支援する上海の日本人ボランティアグループ「互人多」が
創立10周年を迎えた。布切れを再利用した手作り品のバザーやチャリティーコンサートなどの活動で
寄付を募り、3校目の小学校建設にこぎつけた。

「学校を建てられるなんて、初めは思いもしなかった」。代表を務める進士薫さん(48)は、
上海在住の子供を持つ母親5人で「中国の役に立つことを」と、フレンドを結成した日を振り返る。

中国で89年に始まった教育支援プロジェクト「希望工程」を通じ、学校のなかった広西チワン族自治区と
青海省の村に20万元(約310万円)で小学校を建設した。今年8月に甘粛省で3校目が完成する。

いずれも少数民族の居住区で、上海とは大きな経済格差がある。小学校の建設は地域の人々に
教育の大切さを改めて認識させるだけでなく、街を活性化するという。

急速な経済成長を続ける中国社会の変化は速い。進士さんは「どんな教育の支援が必要とされているか、
確かめながら活動を続けたい。」と話す。
支援協力などの問い合わせは、http://www.wna.jp/friend/               【大谷麻由美】

杭州サークル紹介 互人多(フレンド)

杭州ナビ  2007年7月

互人多(フレンド)は、中国の経済困難地区の子供たちが、よりよい環境の中で教育を受けられることを
目的としたボランティアグループで、1997年にスタート。
その後会費や寄付金を募り、収益金を積み立てて、「希望工程」を通じ寄付してきた。
過去、広西壮族自治区の灌陽県、青海省の同徳県に「互人多小学校」を建設している。
互人多HP http://www.wna.jp/friend/

互人多杭州支部は、2003年頃、ユンさんが上海の互人多の趣旨に賛同し、杭州でも活動を開始。
ところが当時、SARSの影響で日本人駐在員の数が激減したため、本格的な活動は、その翌年から
開始になった。
活動内容は、月に一度、第3木曜日に会員が集まり、ビーズ講座やチャリティーバザー、パッチワーク講座を
開催している。現在会費は50元で、全額が寄付に回されている。
互人多では、開催して欲しいイベントや講座、特技をお持ちの講師ボランティアも募集中。
また、イベントの準備などを行う事務局スタッフを募集しており、下半期にはバザーを予定している。

連絡先 
≪杭州≫ 139-5819-0033 ユン
≪上海≫ 021-6275-5411 進士薫

中国の子どもたちのために 力強い母の願い

SUPER CiTY CHINA ビジネス 2007年7月号 今月の「この人に聞く」

「中国の貧しい地域の子供たちが、よりよい環境の中で教育を受けられるように。」
その思いから「お母さん」5人で結成され、今年で10周年を迎えた「互人多」 。
結成当初からのメンバーの進士さんの言葉は優しく、そして力強い。

きっかけは上海日本人学校の父母会。父母会の副会長だった竹村恭子さんほか4名の母親が 、
「中国の子どもたちの未来のために何かできないか。」と集まった。
そうして1997年に始まった「互人多」(フレンド)も今年で10年目を迎える。

いざ活動を始めるとなってもすべて手探り。数々の苦労もあったが、記念すべき第1回のフリーマーケットは
無事開催することができた。たくさんの人の協力でフリーマーケットは大成功。約2万元が集まった。
それを中国政府の希望工程を通して失学児童の援助に充てることに。当時、貧困地区では400元で一人の
小学生が5年間学校に通えた。互人多の希望工程への参加は20人分、8000元の支援からスタートした。

また希望工程では20万元の寄付で任意の名前がついた小学校が建てられる。当時互人多では会員制を取って
いて、定期的に報告会をしていたのだが、そのとき「互人多の名がついた小学校を建てたい」という意見が
出る。そして2002年、やっと貯まった20万元を希望工程に贈り、広西壮族自治区灌陽県に1校目の「互人多希望小学校」が開校した。

05年には文化交流を目的に、2校目の互人多希望小学校である青海省の学校を実際に訪れる
スタディツアーを開催。この地域にはもともと学校がなく、小学校ができたことをきっかけに
地域の人たちの意識が変わり、「教育は大事なこと、必要なもの」だと思われるようになったという。
また地域の人たちが小学校だけではなく、学校周辺を「互人多」と呼んでいることを知り、感激した。

互人多は駐在員家庭が多いため、日本帰任にともないメンバーが変わってしまうことがある。
けれどつねに目的は同じ。「中国の子どもたちのために何かしたい」ということだ。イベントは
事務局員がみなそれぞれ得意分野を企画する。料理が上手な人を知っていたメンバーがいたときは、
年に何回も料理教室が開かれた。そのときいる人によってイベント内容が変わる柔軟性も互人多の魅力、
長く続く秘訣だ。「けれど私も、何がよくてここまで続いているのか分からないんです」と進士さんは
謙遜するが、温かいまなざしとやわらかな口調が続いてきた理由を物語っている。「自分の力だけで
やろうとせず、まわりの協力を素直に受けとる」のが大事だという。

実はイベントで集められるお金はわずかなもの。去年の収益15万元のうち、7万元が寄付によるものだ。
ゴルフコンペを開催するときに、賞品を買わず集まったお金を互人多に寄付する企業もあるのだとか。
またホームページを開設したことで、日本にいる人からも寄付をしたいと申し出が出るようになった。
日本人はまだまだ「ボランティア」は得意ではないけれど、だんだん協力してくれる人が増えてきたと、
進士さんはうれしそうに笑う。

補修が必要な危険家屋の校舎を使用する小学校は、まだ数多く存在する。互人多は今後もそのために
積み立てを続けていくという。けれど、「必要に合わせて柔軟に対応していきたい。何が絶対に正しくて 、
何が絶対に間違っているかなんてわからない。だからこそ今できることを精一杯やりたいんです」と
進士さんは語る。

「目の前に困っている人がいたら、手を差し伸べられるように」。優しさという強さを持つ「母」の姿を
見て育った子どもたちは、きっと今後の日中、そして世界のために活躍してくれることだろう。

互人多

北九州市立生涯学習総合センター まいなび21  2008年(平成20年)1月1日 第16号

互人多希望小学 中国の大都市には日本語のフリータウン誌が大抵発行されている。西湖
 で有名な杭州市で何気なく見た『杭州ナビ』にサークル紹介されていた
 のが「互人多」だった。
 「互人多」は中国語で英語の発音に近い「フレンド」と読む。上海にあ
 る日本人によるボランティアグループで、中国の経済困難区の子供たち
 がよりよい環境で教育を受けられることを目的として杭州支部も立ち上
 げている。杭州滞在の合間をみて定例会をのぞいてみたところ、突然の
 訪問にもかかわらず優しく迎えてもらった。
 この10年間でチャリティバザーでの収益や寄付金を募り、3校の小学校 を建設するなど頑張っておられる。写真は3校目の落成式典だ。杭州支
部の定例会場ソフトウエア会社の一室が無償提供されている。社長は久留米大学大学院に留学し、帰国後、起業した中国の青年である。このような方たちに支えられて活動が行われている。異国の中国の地で日本人が手をつなぎ、中国の子供たちを支援している姿にいたく感動して帰ってきた。日本でなにか手伝いができないものかと、応援のボランティアグループの立ち上げを今準備しているところである。  与田秀機

必要なくなれば、なくなったっていい

SUPER CiTY 2008年4月号

進士薫さん 教育支援団体「互人多」事務局メンバー
Profile  東京都出身。93年よりご主人の転勤で上海へ。97年に、中国の子どもたちのために学校の建設資金を援助する支援団体「互人多」を設立。5人の設立メンバーの1人として現在も教育支援を続けている。普段の活動は手芸品の作成や料理教室など交流イベントが中心だが、バザーなどを通じて得た利益や企業からの寄付金を中国の社会公益事業を通じて援助、援助総額は70万元を越える。イギリス・日本の大学に通う2児の母。クリスチャン。

これまでの支援を通じて、広西壮族自治区などに『互人多希望小学校』を開校することができましたが、実際のところは自分たちが建てた学校だなんて考えていないんですよ。皆さんのお金をただ代表として寄付したということですし、みんなで手芸品を作ったり、楽しいことをしたくて集まっているだけなんです。学校はあくまでも結果であり、楽しいと思ってやってきたことが日常になって、それが形として現れているだけだと思っています。
メンバーは女性が中心ですが、純粋に援助を考える人から、友達を探そうと参加する人、手芸に興味がある人などさまざまですね。10年続いてきた理由ですか?う~ん、自分でもわからないんです。私は互人多ってアメーバに似ているかなって思います。アメーバって枠はあるけれども、形は自由ですよね。だから年々活動が違ったっていいじゃないですか。その時々に合った、メンバーが得意なものを続けていければいいんじゃないでしょうか。
ボランティアをするというとき、福祉をしよう、ボランティアをしようという熱意をもっと持ったほうがいいかなとも思うんですが、私自身はこの環境や仲間や時が、与えられているからやっているという感じなので、私が互人多に必要なくなれば、参加する道は閉ざされるだろうし、互人多も必要なくなればなくなったっていいかもしれない。それに、もし私たちのような団体が必要なくなれば、中国の子どもたちに満足できる教育の環境が与えられていることになりますから。与えられている限りは一所懸命やりたいと思っていますが、私は組織を維持しなければと強く意識するよりも、何事にも固執しない自分でいたいと思っています。これからも、お互いに上海での生活をサポートしあったり、みんなで楽しみながら活動できればいいですね。

互人多の被災地支援物資 四川省の子どもたちの手に

SUPER CiTY SHANGHAi 2008・8

上海で活躍するボランティアグループ「互人多」のスタッフら9人が7月15日、四川大地震の被害を受けた都江堰市の楽民小学校を訪れ、子どもたちに通学かばん、文房具、運道具、菓子などの支援物資を届けた。これらの物資はCHINAビジネス8月号で紹介したチャリティイベントで集まった義捐金で購入したもの。

上海日本民間人グループも立ち上がる、支援への輪

SUPER CiTY SHANGHAi ビジネス 2008・8

中国人の大団結に、中国在住の日本人も積極的な活動を行っている。上海で日本人女性を中心に
教育支援を行っているグループ「互人多(フレンド)」の活動がその一例だ。

同組織は一年を通じて2回のコンサート、そして5~6回のイベントを行っている。
互人多の元々の活動目的は中国経済困難区のこどもたちの教育支援だが、今回のような大災害があったとき(SARSなど)にはそのための支援イベントも開催している。
今回は6月のイベントを特別にすべて地震復興支援のためのものとし、イベントを企画、開催、そこで集まった義捐金を被災地救援資金へと充てている。
同組織の代表を務めている進士薫さんは「四川省地震の知らせに“何か協力できたら”と思いを持った日本人
たちの気持ちをまとめることが、私たち互人多に出来ることの一つではないかと考え、四川地震のための募金を呼びかけました」と語る。

「投資セミナー」においても、そんな彼女たちの思いと「縁のある中国で草の根ベースの交流ができれば」という拓地投資諮詢(上海)有限公司の武内隆明氏の考えが重なり実現したものだ。

「投資セミナー」においては当初の予想を上回る40人以上が参加。最終的には6290元の支援金を集めることができた。先立つ6月2日の「アッセンデルフトペインティング講座」、17日の「ワインテイスティングセミナー」、さらにそれ以外の活動を通じて集まった金額は4万元に上った。

この集まった義捐金は、カバンや文房具や運道具などの支援物資を購入し、互人多のスタッフと
学生ボランティア計9人が直接現地に持って行くという。受け渡し先は上海の希望工程が支援して建てた、
現在は309人の生徒が仮設校舎で学ぶ天馬鎮の楽民小学校。日程は未定ながら「夏休みになる前には向かう」と進士代表も力強く語る。

今後は「四川省地震」に特化したイベントは企画していないものの、「社会の状況に合わせ、ほんの小さな力ではあるが、必要なところに必要な支援をしたい」と語る。

日本友人奉献愛心、『互人多』希望小学落戸海原

寧夏青少年発展基金会 2010・9・21

日本友人奉献愛心、『互人多』希望小学落戸海原

*日本友人奉献愛心、『互人多』希望小学落戸海原
 2014年6月21日確認、サイトの体裁が新しくなり、リンクがきれてしまいました。
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